木村 剛著「最新版 投資戦略の発想法」アスコム 2001年に出版された「投資戦略の発想法」がリニューアルされたもの。ハッピーリタイアメントのために、ゆっくりと確実に1〜2億円の資産を蓄えようという、のが主張。 2005年は日経平均が11,488円から16,111円へと40%も上昇したせいもあり、多くの個人投資家が株式市場に参入してきたと思う。しかし、もしかすると、多くの人が行っていることはパチンコや競馬と変わらない「投機」に分類されるものではないだろうか。
日本の学校教育では「投資」というものの性格や方法についてほとんど学ぶことがない。だから、高いリターンを求めているのに、結局は運用利回りが低くなってしまったり、うまい儲け話に騙されてしまうという結果になってしまうというのだ。 この本には「どうしたら株で儲かるか」といった類の話は一切書いてない。外貨預金、債権、株式などで財産を形成しようとしている人達が基礎知識として知っておかなければならないことが書いてある。資本主義経済の中で生きていくために、学校教育では教わらなかったことが書いてあるので、そういった金融商品に興味のない人にも役に立つだろう。 例えば「マーケットの動きを予想して、株式と債券をシフトさせたり、あるいは株式とキャッシュをシフトさせたり」しよう、と思っている人は多いと思うが、過去の研究の結果ではそういうことをしてもうまくいかないことは分かっていることらしい。だから、そのような方法で利益を求めるために、情報を集めたり、分析したりするだけ、時間の無駄になるのだ。 とはいっても、「投資」はダイエットと同じで、こうすべきだということが分かっていても継続するのが難しいらしいので、この本は自分への戒めとして、時折目を通してみたいと思う。 お勧め度:★★★★☆(4/5)