下流社会

三浦展著
「下流社会 新たな階層集団の出現」
光文社新書

一度、このページで紹介した本。その後、最後まで読まずにずっと放置していたのをこの休暇に読んだ。
いろんな書店で上位にランキングされているので、どんな内容かと思って買ってみたけど、結局、どうしてこれ程売れているのか全く分からない。基本的にマーケティング・リサーチの話が中心なので、それに関係ない人には単なる読み物に過ぎないが、単なる読み物にしては退屈だ。

著者によると『「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである』そうだ。この本に書かれている現象は、今、日本で起きている色々な事件や問題の背景を構成しているような気がする。
著者の主張は、第1章と最後の第8章を読めばだいたい分かるので、興味のある人はとりあえずそこを読んでみるといいかもしれない。あとは、リサーチ結果の分析で、数字とその結果をいかに著者の主張と結びつけるかというところに終始しているので、普通の人は退屈になる(はず)。
ただ、第8章の最後で述べられている「完全な機会均等」---「親の経済力、職業、地域社会の特性など、子供が自分で選択できない外的な環境の差から来るすべての不平等をなくすこと」---は、大事だと思う。

僕のこの本に対する評価が厳しいとしたら、それは「東京タワー」の直後に読み始めたからかもしれない。
お勧め度:★☆☆☆☆(1/5)



Jan. 4, 2006
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